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ゲームクリエイターになるには、ゲーム企業の採用試験を受けなければなりません。
その際に履歴書と合わせて提出が必要になるものがポートフォリオ。
履歴書だけではアピールできないスキルを企業に伝えるためのツールです。
でも、いざポートフォリオを作るとなるとどんな作品を載せるか、記載するべき情報がわからない
なんて事はありませんか?
ポートフォリオとは、今までに制作した作品・プロジェクトを見やすくまとめた作品集。
ゲームクリエイターのみならず、クリエイティブ職においてはほぼどの企業でも提出を求められます。
これは、履歴書だけでははかれないその人の技術・製作スピード・作業進行のスキルをみるために重要な指標となります。
ただ作品を羅列すればいいというものでも有りません。
あなたの作品を作るときの思考や、これからの成長性を予感させるものにすることが採用に至るポイントになります。
ポートフォリオは、主に印刷したものをファイリングした紙媒体・作品を展示したWebサイトに分けることができます。
「面接などに持って行く」「まずはメールで簡単に送るだけ」といった様々なシーンにあわせられるよう
web・紙どちらも用意することが望ましいです。
1.デザインの完成度
載せる作品のクオリティに依存するのではなく、「見やすく美しくレイアウトを組む」事が重要です。
たとえデザイナー志望ではなくてもフォントや画像サイズのバランス・1ページにおける作品点数には気を配りましょう。
ゲームクリエイターという職業はチームで1つのゲームを作り上げるという業務内容上
プログラミングなどの専門知識だけを持つ人よりも、デザインへの理解度が高い人が重宝されるためです。
また、紙とwebでは其々にデザインの見せ方も変わりますので、注意が必要です。
2.実力を明示する/伸びしろを感じさせる
いずれの作品にも【制作年月日】【制作時間】を記載しましょう。
制作年月日が新しくなるにつれて成長が感じられると、企業側も「入社後もどんどん成長してくれそうだ」と採用に積極的になります。
また、どれだけ美しい作品でも制作時間がわからないことには企業が求める業務量をこなせるかを判断しかねるため、採用に至る確率が下がってしまいます。
ぼかしたまま運よく入社できた場合でも、思っていたよりも作業効率が良くないと肩身が狭い思いをする可能性もあるので、採用に至るだけではなく入社後のことを見据えて自分の作業スキルを把握するためにもしっかり記載しましょう。
3. 持てるスキルを明記
ゲーム制作は特に、1つの作品を作り上げるにも数人のチームを組むことが多い業界です。
そのため、ポートフォリオに制作したゲームをただ載せるだけではどのような業務ができて、どれほど技量があるのかを判断できません。
ゲーム制作のどの工程を担当したのかをきちんと明示しましょう。
4.作品の目的を明確にする
ただ美しい作品を載せても担当者には中々響かないものです。
「何を目的にした」作品なのかを明確にしなければなりません。
その作品を通して伝えたいこと、伝えるためにどのような工夫を凝らしたか
それを自分の中で言葉にしてきちんと説明できなければ相手に伝えることは不可能です。
5.意欲と行動力を感じさせる
ゲームクリエイターという職種は常に進歩が求められるものです。
新しいハード、革新的なゲームシステム、流行の絵柄……etc.
目まぐるしく変化して行くゲーム業界に順応するために、就職してからも勉強は必須です。
これから先、身につけたい技術や延ばしていきたいスキルなど明確なビジョンを持ちましょう。
それらに向けて現在している努力の内容を記載します。
「プログラマー志望だがデザインのわかるプログラマーになりたいのでデザインを学んでいる」
「2Dのグラフィックを学んでいたが3Dの制作も自主的に勉強している」などです。
意欲的に取り組む姿勢を積極的にアピールしましょう。
6.読みやすい工夫
採用担当者は日々多くのポートフォリオを見ています。
できる限りスムーズに手間なく確認してもらう配慮が好印象につながります。
スマートフォン閲覧用にQRを記載する・URLの打ち込みの手間を省くために短縮URLを用いるなど、小さなことでもできることは何でも取り入れて見ましょう。
また、ポートフォリオ作成時に陥ってしまう事が多い間違いとして沢山のギミックを組み込む(飛び出す絵本形式など)こと。
その見せ方でなければならないという絶対的な理由が無い限り、確認の手間を増やすだけになるためお勧めはしません。
7.パーソナリティを伝える
どれほど作品のクオリティが高い人でも、社内でのやり取りが円滑にできなかったり
親しみを持ちづらい人と仕事をするのは気が進まないものです。
自分の趣味や自己紹介を織り込み「この人と一緒に仕事がしたい」という印象を与えることも重要です。
採用担当者に「会ってみたい!」と思わせる紹介をしましょう。
先の内容でも触れましたが、実際に載せるべき内容を整理しましょう。
◆表紙(紙)/TOPページ(web)
・収録している作品の年代(2014~2017年)など
・氏名
・webページがあればURL(紙の場合)
◆作品ページ
テイストや作品の種類ごとまとめましょう。
紙の場合はインデックスをつけるとわかりやすいです。
・作品キャプチャ
よく見せたい作品は大きく、細かい作品を載せるときは数多くなどメリハリを利かせましょう。
・制作期間(年月日)
いつからいつまでの間に作った作品かを記載しましょう。
・制作時間
実際の作業時間は何時間かかったのかを記載しましょう。
◆自己紹介
趣味や持っているスキル、目標などを記載します
(使用可能な言語/ツールなど)
【Point】
・全体のページ数は表紙含め10~20ページ(多くても30ページ)が良いと言われています。
・紙の場合管理のしやすいA4サイズがベストです
ポートフォリオと言う言葉に聴き覚えはあれど作成の方法は中々わかりづらいですよね。
この記事が少しでもゲームクリエイターを目指すあなたの参考になれば嬉しいです。
中には、この記事を読んで「作品数が足りない」「作品の中でどれが良いか選びきれない」などの不安を抱いた方も少なくないのではないでしょうか。
いざ自分の作品に向き合うと意外と作成数が少なかったり、本当にゲームクリエイターとして求められるスキルがあるのかと悩んでしまいがちです。
ゲームクリエイターを目指す人が数多いる中では、せっかくクオリティの高い作品を作ることができても
見せ方一つで企業には見向きもしてもらえないこともあるのが現実。
そういった時、プロから企業に刺さる作品の選び方を直接聞けることほど心強いことは有りませんよね。
しかしながら、実際にプロのゲームクリエイターにポートフォリオの相談をできる機会は中々ないと思います。
仮にイベントなどでゲームクリエイターと話す機会を得ても、ただでさえ忙しい中で素人のポートフォリ制作について親身なアドバイスをもらえるとは限りません。
あなたは現役のプロから熱心にアドバイスをもらうための一番確実な方法を知っていますか?
それは、専門学校に進学すること。
専門学校ではゲームクリエイターとして現役で活躍する講師や、業界で有名なゲームディレクターなどからゲーム制作を学ぶことができるというメリットがありますが、
それはただ単に技術を学ぶだけではなく、就職に向けた「企業が求めるポートフォリオの作り方」を教えてくれるということでもあるのです。
自分の魅力をゲーム企業にアピールするために重要なポートフォリオ。
最も効果的な見せ方で作成するためにも、専門学校への進学を視野に入れるのも良いのではないでしょうか。
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