一口にゲーム企業といっても大きく分けて2つの業務形態が存在します。
ゲームクリエイターになるにはまず、この違いを知ることも重要です。
①販売や宣伝を行い、ゲームを世に広める"パブリッシャー"
②ゲームソフトの開発を行う"デベロッパー"
上記を両立して行う企業もあります。
宣伝を行うという業務内容によりメディア露出はパブリッシャーの方が多いといわれますが、
ゲーム制作のクオリティに着目される昨今では、ゲーム作品の制作を行ったデベロッパー側や、ゲームクリエイター個人の名が表に出るというパターンも増えてきています。
実は、ゲームの著作権の表記上、宣伝を請け負うパブリッシャーが優先されて表示されることが多く
デベロッパーは別会社であってもパブリッシャーが開発を行っていると誤解されてるケースもあります。
また、近年はコンシューマーゲームのみならずアプリゲームの市場も拡大しており、アプリゲーム・ソーシャルゲームから名を上げた企業も増えています。
・任天堂(任天堂株式会社)
ゲームソフトのみならずハードも有名です。
言わずと知れたゲームボーイシリーズや、テレビ用ハードではNintendo Switchの人気が高く現在でも品切れが騒がれる程。
コンシューマーゲームの代表格と言えるでしょう。
【任天堂の代表作】
どうぶつの森シリーズ
マリオシリーズ
星のカービィシリーズ
ゼルダの伝説シリーズ
MOTHERシリーズ
splatoon
・ソニー(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
家庭用ゲーム機(PlayStationシリーズ)が国内のみならず海外でも大ヒット。
ゲーム業界では国内で最も有名な企業の一つとも言えるのではないでしょうか。
【ソニーの代表作】
グランツーリスモシリーズ
どこでもいっしょ
ぼくのなつやすみ
みんなのGOLFシリーズ
・セガ/SEGA(セガゲームス)
家庭用ゲームのみならず、ゲームセンター等に配備されるアーケードゲーム及びアミューズメント施設で有名な企業です。
【セガの代表作】
PSO2(ファンタシースターオンライン2)
龍が如くシリーズ
ぷよぷよ
・スクウェア・エニックス/SQUARE ENIX(株式会社スクウェア・エニックス)
株式会社エニックスと株式会社スクウェアの合併により誕生した企業です。
「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」の2大タイトルを持ちます。
【スクウェア・エニックスの代表作】
ファイナルファンタジーシリーズ
ドラゴンクエストシリーズ
キングダムハーツ
・コナミ(株式会社コナミデジタルエンタテインメント/株式会社コナミアミューズメント)
家庭用ゲーム、遊戯王、ソーシャルゲーム等/アーケードゲームを開発。
BEMANIシリーズをはじめとした音ゲーではトップシェアを誇っています。
【コナミの代表作】
実況パワフルプロ野球
メタルギアソリッドシリーズ
BEMANIシリーズ
・カプコン(株式会社カプコン)
ロックマンシリーズやバイオハザードで有名に。
最近ではモンスターハンターシリーズで驚異的なヒットを巻き起こしました。
【カプコンの代表作】
ストリートファイター
モンスターハンター
バイオハザード
ロックマンシリーズ
・バンダイナムコエンターテインメント
アーケードゲーム/コンシューマーゲームの制作・開発を行っています。
ガンダムなどアニメ作品のゲーム化で有名になりました。略称はバンナム。
【バンダイナムコエンターテインメントの代表作】
テイルズシリーズ
太鼓の達人
スーパーロボット大戦シリーズ
ワンピースシリーズ
ドラゴンボールシリーズ
・コーエーテクモゲームス(株式会社コーエーテクモゲームス)
PCや家庭用ゲーム機用のソフト、オンラインゲームを開発している。
株式会社コーエーにテクモ株式会社が吸収された会社。
【コーエーテクモゲームスの代表作】
信長の野望
三國無双
三国志
・コロプラ(株式会社コロプラ)
オンラインゲームの開発・運営を行っています。
位置情報を使用したゲームで一躍有名に。「位置ゲー」の商標をとっています。
【コロプラの代表作】
白猫プロジェクト
魔法使いと黒猫のウィズ
バトルガールハイスクール
・レベルファイブ
イナズマイレブン・ダンボール戦機など、TVアニメ化や劇場版の公開も行われるほどのヒット作となりました。
また、アニメ映画で有名なスタジオジブリとタッグを組み制作された二ノ国も話題に。
【レベルファイブの代表作】
妖怪ウォッチ
レイトン教授シリーズ
イナズマイレブンシリーズ
ダンボール戦機シリーズ
二ノ国
・ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
オンラインゲームの代表格。
ラグナロクオンラインからその名が知れ渡り、パズドラが爆発的ヒットを果たし、社会現象にもなりました。
【ガンホー・オンライン・エンターテイメントの代表作】
ラグナロクオンライン
パズル&ドラゴンズ(パズドラ)
ディバインゲート
ブラウザ三国志
ケリ姫シリーズ
株式会社ポケモン
『ポケットモンスター』シリーズを専門に扱っている企業。
国内のみならず国外でも高い人気を誇っています。
【株式会社ポケモンの代表作】
ポケモンモンスターシリーズ
ポケモン不思議のダンジョンシリーズ
ポケモンコロシアムシリーズ
ポケモンレンジャーシリーズ
・KLab
スマホ向けソーシャルゲームの開発を行っている企業。
ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルのリリースから売り上げが伸び有名になりました。
【KLabの代表作】
三国レジェンド
幽☆遊☆白書~100%中の100%バトル~
アークソウル
ドラゴングランド~モンスターと勇者たち~
ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル
・マーベラス(株式会社マーベラス)
オンラインゲームやゲームソフトを取り扱う会社。
マーベラスエンターテイメントの名で知られていましたが、現在は社名が変更されています。
既存の作品のゲーム化が多い事が特徴です
【マーベラスの代表作】
牧場物語シリーズ
閃乱カグラシリーズ
ヴァルハラナイツシリーズ
剣と魔法のログレスシリーズ
・サイバーコネクトツー
.hack//シリーズを始め、週間少年ジャンプで連載をしていた人気漫画の関連ゲームを開発。
映像演出の技術に定評があり、国内外から高く評価されています。
【サイバーコネクトツーの代表作】
ナルティメットシリーズ
.hackシリーズ
ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン
一度有名になった企業は次回作への期待値が高まるため、常に高い水準のゲーム作品を求められます。
そのため、高いスキルを持つ人材やトレンドをおさえつつ独創性のある企画ができる人材の確保に力を入れるのです。
こういった名の知れた企業に入社し、ゲームクリエイターになるには高いスキルを持つ人材なければまず難しいと言われています。
そして選考の際にポイントとなるのは「作品数」と「様々なジャンルのゲームを作れること」。
有名なゲーム企業はそれぞれ特色や独創性がある為に数多あるゲーム企業の中でもトップの座につくことができるのです。
各企業によって求められるジャンルは異なるため、その企業に刺さる作品を制作できなければどれほどクオリティが高くとも採用には至らないのです。
様々なジャンルを企画・制作できる人材にならなければ有名企業への就職はまず難しいでしょう。
独学でゲーム制作の勉強をしていると、調べる事・学ぶこと・制作作業を平行して進めなければならないため
作品数を増やすには途方も無い時間が必要になります。
ゲームディレクターやゲームプロデューサーなどの上流工程の職に就く為には、いち早く現場に入り経験を積むことが重要と言われているため
独学から就職を目指すのは時間をロスする事にもなり得ます。
また、大学に進学してプログラミングやCG制作を学ぶことも可能ですが、大学では単位修得のためにゲーム以外の勉強も必要となり
ゲーム制作に集中できずに、就職活動を始めるまでに作品数を多く仕上げることが困難になりかねません。
そうした理由から、ゲームの技術に特化して学び、空いた時間を作品づくりに注ぐために
最も効率的な方法として専門学校への進学をおすすめします。
専門学校では現役のゲームクリエイターが講師を努めることもあり、業界とのコネクションを築く事が可能な上
学校によっては有名企業と連携して授業を行っていることも少なくありません。
ゲームクリエイターの就職先は基本的にゲーム会社となります。そのゲーム会社もメーカーと開発会社に分かれます。
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